それぞれのシステムは、事業拡大により導入されたものもあれば、自然に生まれたものなど、使い始めた時期が異なるため、統一性に欠けていました。例えば、既存の管理システムには、従業員や出勤状況の管理、学習管理システムなど多くの機能が不足していました。

クライアントは、業務プロセスの自動化を達成し、組織を通じて重要なタスクを管理する統合システムを要望しました。これにより生産性が加速し、運営費と間接費が大幅に削減されることになります。統合システムの作成により、企業の内部プロセスが改善し、事業の業績全体が改善します。

• まず、そして何よりも重要なこととして、統合すべき既存のプロセスとシステムの特定が課題でした。統合されたシステムがプロセスを拡大する場所、そして業務のワークフローを妨げる可能性のある場所を特定することが大切だと、当社は信じています。各統合の価値を完全に理解し、システム内での影響を評価し、関連コストを計算すべく、関連の専門家全員と数多くのブレインストーミングを重ねました。


• 次に、クライアントの異なる業務プロセスを組み込まれました。多次元のプロジェクトによくあることですが、要件は進化し続けました。全体の目的は、業務プロセス全体を整合させ、毎日の業務に問題のない統合を提供する共通の枠組みの構築でした。これを実施すべく当社は、開発とテストプロセスを遂行し、期限内に高品質の変更要件を導入するため、非常に意欲が高く、フットワークが軽く、多分野にわたるチームを構成しました。


• 使用という点から、そして異なるプロセスを通じたシステムのワークフローを鑑みれば、枠組みを完全に理解し、各事業プロセスに応用する方法を獲得することは重要でした。これにより、最も堅固な統合テストシナリオのデザインができるようになりました。


• 以前、クライアントが新規機能と複雑な自動化ワークフローを模索した時は、冗長な作業と機能上の非効率が生まれました。この追加課題を解決すべく当社は、統合の前後でアプリケーションの使用に関して、スタッフ全員に適切な研修を行いました。


• ひとつ逸脱が起きてもプロジェクト全体の結果に大幅に影響を与えることから、業務環境を通じたサーバやネットワークのニーズ、あるいはクラウドベースのソリューションの評価も困難なものでした。当社のソリューションには、高い利用性の要件、独自のキャパシティプランニング、そして負荷バランスにおける要件のニーズの分析が含まれていました。アプリケーションをさまざまな段階の負荷やストレステストの対象にすることで、これらは完了しました。

財務、人事、学習管理、事務、業務コンプライアンス、情報技術そしてその他のコアサービスにおける業務に欠かせないデータを保存すべく、当社は、企業リソースプランニング（Enterprise Resource Planning：ERP）システムを構築し、コア機能を単一のシステムに統合しました。

統合ソリューションは、業務プロセスの全てを単一システムに統合します。さまざまなプラットフォーム上で、世界中の組織のユーザーから簡単にアクセスできます。

セキュリティテスト
異なるネットワークやOSからの、そしてあらゆるデバイスからの統合されたシステムへのグローバルアクセスには、常にセキュリティの脅威がつきまとっています。当社はシステムへのセキュリティの脅威を克服すべく、リスクベースのアプローチを用いて、そして主要な脆弱性に基づいたセキュリティアセスメントの優先化により、プラットフォームを超えたセキュリティテストを実施しました。

導入
プロセスの効率向上を達成すべく、社内の異なる分野にまたがる専門家チームが、ERPシステムの導入のための手法とアプローチを決定しました。
チームは、組織を通じて従業員プロセスを標準化し、内部プロセスを合理化する、統合されたデータモデルを作成しました。

技術とツール
プログラム言語：C#（.Netプラットフォーム）

プログラム言語： C# （.Netプラットフォーム）
ウェブサーバ： Internet Information Services 7.5 (IIS)
データベースサーバ： Microsoft SQL (MSSQL）サーバ
テスト管理ツール： Testlink
欠陥管理ツール： JIRA
パフォーマンステストツール： J-Meter, Appium Studio
セキュリティテストツール： IBM AppScan, Burp Suite, Wireshark, NMap, Sqlmap, Tamper Data, Netcat

業務上のメリット
こうして生まれたソリューションにより、数多くのメリットが提供され、当時のシステムによるクライアントの問題が解決されました。

• ERPは現在、業務上のニーズに基づいてカスタマイズされています。
• クライアントは現在、中央管理された単一システムを持ち、メンテナンスコストも最小化されています。
• ERPシステムはレガシーシステムとリンクしており、他のアプリケーションも統合します。
• ERPシステムはクライアントのビジネスプロセスも統合し、期待された結果を提供します。
• マネジメント向けのリアルタイム報告、そして設定された目標や目的の追跡ツールもあります。
• アクセスが簡単で、セルフサービスの機能も従業員の自己啓発用として利用できます。
• 文書の共有やオンラインチュートリアルを使って手軽に学習できることは、共通タスクを容易にし、時間や費用の節約につながっています。
• ERPは全体で75%と見積もられる全体経費の削減につながりました。